マラセチア性皮膚炎

病態

動物の皮膚、および口、肛門周囲粘膜、外耳道の表面に常在する酵母です。
何らかの原因で皮脂分泌が過剰になると、それを栄養源として過剰増殖します。
激しい痒みを示すとともに、赤み、かさつき、べたつきがみられます。
脂分泌過剰だと特徴的な臭いも生じます。

診断

症状と細胞診の結果に基づいて診断します。
マラセチアは健在な皮膚や外耳道にも存在するため、細胞診(テープの検査やガラスを皮膚に押し付ける検査)によって病変部に存在する酵母様真菌の数を診る必要があります。

治療

通常は他の動物に感染はしません。(うつらない)
全身性抗真菌薬や、シャンプー治療、内服によって治療します。

初診時
5ヵ月後 痒みも改善傾向です。