病態
皮膚と皮下組織の腫瘍の中で、多く発生する腫瘍です。
軟部組織肉腫とは、浸潤・再発が強く、転移は比較的しにくいという傾向がある腫瘍をまとめた名称です。
診断
触診と細胞診(針を刺して細胞を見る検査)をして、紡錘形と言われる細胞を採取して、顕微鏡で観察し診断します。確定診断には組織を一部切除する「生検」が必要となります。
治療
外科切除が基本的な治療法です。
発生した場所によっては広く切除できないこともあるので、再発のリスクは相談しながら治療することが多いです。
写真の子は腫瘍が自壊(壊れて出血する事)して断脚手術を行いました。
病理結果:血管周皮腫(軟部組織肉腫の代表格です)
脚を切ることは辛い治療ですが、術後2週間で3本足で歩けるようになりました。
術後1年元気で暮らしています。