病態
歯周病の初期に発症する状態で、歯肉に炎症が起こり、発赤や腫脹がみられます。
症状が進行すると、歯肉からの出血が起こりやすくなります。
| 犬 | 歯石に関連することが多い | 
|---|---|
| 猫 | 歯石以外にも感染(細菌、ウイルス)、免疫反応の異常などが関連する | 
診断
視診による歯肉や口腔粘膜の炎症で判断します。
猫はFIV(猫エイズ)・FeLV(猫白血病)感染の有無を確認します。



治療
原因を推定して治療していきます。
| 歯石が原因の場合 | スケーリング(歯石除去手術、全身麻酔) | 
|---|---|
| ウイルス感染が先行する場合 | インターフェロン製剤 | 
| 細菌感染が重度の場合 | 抗生物質 | 
| 炎症が重度の場合 | 消炎剤、ステロイド | 
| 免疫反応が先行している場合 | 免疫抑制剤、ステロイドなど | 
抜歯手術
猫ちゃんの抜歯手術の1例を記載します。
歯周病・歯肉炎の症状から犬歯以外の臼歯を全て抜歯しました。




				
					