犬の眼瞼腫瘤は、まぶたにできる「できもの」の総称で、多くは良性(マイボーム腺腫)ですが、目に影響を与えることがあるため注意が必要です。
🐾 1. 症状
● 見た目
・まぶたのふちにできる「小さなしこり」
・丸く盛り上がるように見えることが多い
・色は「黒・茶色・ピンク」などさまざま
● 起こりやすい症状
・目やに、涙が増える
・目をしょぼしょぼさせる
・まばたきのたびに角膜(黒目)に当たる
● 症状の進み方
・ゆっくり大きくなることが多い
・こすれて角膜に傷がつくことがあります
🐾 2. 診断方法
● ① 視診・触診
できものの大きさや位置、目への影響を確認します。
● ② 細胞診検査(針吸引)
細い針で細胞を採取し、良性かどうかの目安を確認します。
ただし、眼球に非常に近いため、安全面を考えて実施が難しい場合もあります。
● ③ 病理検査
切除した組織を詳しく調べ、確定診断を行います。
無理に針検査を行わず、切除してから詳しく調べる(病理検査)ことを選択するケースもあります。
🐾 3. 治療方法
● 基本は「外科的切除」
眼瞼腫瘤は、目に当たることで角膜を傷つける可能性があるため、早めの切除が勧められることが多いです。
手術では
・できものを丁寧に切除
・まぶたの形や機能を保つように縫合
を行います。
● その他
・経過観察(大きさや変化を定期的にチェック)
・点眼や軟膏で角膜の保護や炎症を抑える
・こすれて傷ができないようにケアする
🐾 予後
適切に切除できれば、
・目への刺激は改善
・見た目も自然に回復
多くの場合、良好な経過が期待できます。
🐾 飼い主さまへ
まぶたのできものは小さくても、目に傷をつける原因になることがあります。
・できものがある
・涙や目やにが増えた
・目を気にしている
このような様子が見られた場合は、お早めにご相談ください。
切除前

切除後

切除後も経過は良好で、現在まで再発は認められていません。
