歯肉・口内炎
2024年7月4日
病態
歯周病の初期に発症する状態で、歯肉に炎症が起こり、発赤や腫脹がみられます。
症状が進行すると、歯肉からの出血が起こりやすくなります。
犬 | 歯石に関連することが多い |
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猫 | 歯石以外にも感染(細菌、ウイルス)、免疫反応の異常などが関連する |
診断
視診による歯肉や口腔粘膜の炎症で判断します。
猫はFIV(猫エイズ)・FeLV(猫白血病)感染の有無を確認します。
治療
原因を推定して治療していきます。
歯石が原因の場合 | スケーリング(歯石除去手術、全身麻酔) |
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ウイルス感染が先行する場合 | インターフェロン製剤 |
細菌感染が重度の場合 | 抗生物質 |
炎症が重度の場合 | 消炎剤、ステロイド |
免疫反応が先行している場合 | 免疫抑制剤、ステロイドなど |
抜歯手術
猫ちゃんの抜歯手術の1例を記載します。
歯周病・歯肉炎の症状から犬歯以外の臼歯を全て抜歯しました。
歯石
2024年7月4日
病態
歯垢が、唾液中のカルシウムやリンを取り込んで、硬く石灰化したものを「歯石」といいます。
歯石には大量の菌が含まれているので、「歯石」=「細菌」と言うことになります。
ヒトは歯垢が歯石に変化するまで約20日と言われていますが、犬は約3日、猫は約7日と言われています。
診断
主に視診で判断します。
正常の犬・猫の口の中は無臭に近いです。
口が臭い、と感じられる場合は歯石付着があるかもしれません。
治療
歯石は歯磨きで除去できません。
歯石の表面は凹凸状になっているため、さらにその上に歯垢が付着します。
この状態を放置すると、歯周炎になってしまいます。
歯周炎にならないためにも、デンタルケアを積極的に行い、歯垢や歯石が付着しないようにしましょう。