胆嚢粘液嚢腫

病態

症状や、兆候としては、食欲不振、下痢、嘔吐、沈うつ、腹部の痛み、黄疸などがみられます。
中齢~高齢の犬に多くみられ、猫では類似疾患はありますが、胆嚢粘液嚢腫と確定診断された報告はありません。
緊急性が高い病態で、早期の手術が必要な場合が多いです。

診断

血液データで肝臓、胆嚢マーカーの確認と、CRP(急性炎症マーカー)の確認をします。
レントゲン、エコーで画像検査をします。
胆嚢がキウイの断面のように描出される場合(放射状パターン)は緊急性が高い状態です。

胆嚢粘液嚢腫

治療

利胆薬、抗菌薬の投与をします。
胆嚢粘液嚢腫の場合は緊急手術で胆嚢摘出をする場合もあります。
胆汁性腹膜炎を併発している場合は、周術期死亡率が高いと言われています。