病態
胃、小腸、大腸の粘膜が炎症を起こしてる状態のことをいいます。(IBDと呼ばれます)
慢性的な下痢や嘔吐、体重減少が見られる事があります。
小腸での発生が多く、犬・猫ともに6歳以降での発症が報告されています。
遺伝的な要因、食物環境、細菌感染、アレルギー、免疫システムの異常が考えられています。
診断
身体検査、便検査等で他の病気や寄生虫疾患を除外します。
血液検査、エコー検査などを行ない、身体の蛋白の状態や炎症の程度を把握します。
腫瘍性の場合もあるため、確定診断には消化管の生検が必要な場合もあります。
治療
食事療法や薬物療法を用いて、下痢・嘔吐の軽減、そして、食欲と体重を戻すことが重要です。
食事療法単独では改善が見られなくても、内服薬と併用するとその有効性を高める可能性があります。