口腔腫瘍

病態

口の中に「できもの」ができること全般を指します。
発生場所は口唇、扁桃、舌、口腔粘膜、唾液腺等があります。
口腔内にできる腫瘍は悪性黒色腫(メラノーマ)、扁平上皮癌などの予後が悪いものも多いです。

診断

悪性黒色腫(メラノーマ)は色素を持って黒っぽく見えることが多いですが、肉眼所見だけでは確実な診断はできないので、「生検」(組織を針で刺したり、一部切除する事)を行ない診断をつけます。
同時に肺や内臓への転移がないか、骨を溶かしていないか、全身の状態は大丈夫か、などを確認するために、レントゲンや血液検査を行うことが多いです。

上顎粘膜から発生
下顎発生
上顎粘膜から発生
扁桃領域から発生

治療

上記の「できもの」は良性のもの、悪性のものがあります。
見た目だけの判断は難しいことが分かるでしょうか。
「生検」結果に伴い治療を決めていきます。

手術

切除生検時の写真を載せています。
病理検査結果では「扁平上皮癌」「線維性エプリス」「メラノーマ」でした。

口腔領域腫瘍
歯肉腫瘤切除後
口唇粘膜腫瘤切除後