病態
急性膵炎と、慢性膵炎があります。
急性膵炎 | 膵臓の消化酵素が何らかの原因で活性化されることにより、膵臓自体が自己消化されて起こります。 食事や薬物、遺伝性が原因と考えられています。犬に多いです。 |
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慢性膵炎 | 急性膵炎が長引いたり、繰り返し起こることによって慢性化した状態をいいます。 老齢の猫がなりやすいですが、無症状で経過することも多いです。 |
診断
急激なお腹の痛みや、食欲不振、嘔吐が症状で出ることが多いです。
身体検査では右上腹部の圧痛(抑えると痛い)、背湾姿勢(頭を下げて腰を上げる姿勢)などが見られることが多いです。
血液検査で、白血球の増加、肝臓や膵臓酵素活性の上昇(Lip、c-PLI)がみられます。
また、レントゲン、エコー行い膵臓領域の状態を確認して診断します。
治療
痛みや、ショック症状を抑えるため、補液や鎮痛薬を投与し、短期間の絶食により、膵臓の活動を抑制します。
嘔吐が治まれば、低脂肪の食事を少量ずつ与えます。