蛋白喪失腸症

病態

腸管から多量の蛋白を失うことにより、低蛋白血症になる全身疾患です。
よくみられる症状は慢性的な下痢です。その他に、元気が無くなったり、体重減少、嘔吐、脱水がみられます。
免疫異常や、腫瘍が関連して発症することが多いです。好発犬種はミニチュアダックスです。

診断

身体検査、便検査、血液検査を行います。
エコー検査で小腸にシマウマ状陰影(ゼブラサイン)が見られることもあります。
内視鏡を用いて検査したり、場合によっては開腹して生検(組織検査)を行うこともあります。

治療

免疫疾患に伴って発症している場合は、その治療(ステロイドや免疫抑制剤)を行います。
食事療法で改善する場合もあります。(低アレルギー・低脂肪食等)
腸のリンパ腫が原因の場合は、抗がん剤の投与が有効的です。