犬・猫の死亡原因

犬の死因ランキング    猫の死因ランキング     人の死因ランキング
  1. がん 54%     がん  38%        がん  27.4%
  2. 心臓病 17%     腎不全 22%        心疾患 15.3%
  3. 腎不全 7%     伝染性腹膜炎 10%     老衰 8%

(日本アニマル倶楽部 2017より)(厚生労働省 H30より)

近年では、「がん」は犬・猫の死因トップになっています。

この数値は人よりも「がん」罹患率が高い事を示しています。

がん治療は発生部位や腫瘍形態によって様々で、治るもの、完全には治せないものもあります。

そのため、適切な治療を選択し行うには、がんに対するしっかりとした知識を持って診断を行っていくことが非常に重要となってきます。

「体にしこりがある」「がんと診断されて悩んでいる」といったことなど、お悩みのことがあればお気軽にご相談ください。

日本獣医がん学会

 

http://www.jvcs.jp/index.html

<認定医>

臨床腫瘍学分野の向上・発展を目指すとともに、一般臨床的知識と高度な専門知識および実践能力を備えた臨床獣医師となることを目的とし、日本獣医がん学会の定める資格を有し、本学会の実施する認定医試験に合格した者。

当病院長は日本獣医がん学会の腫瘍科Ⅱ種認定医であり、常に最新の知識に触れています。

 

がん治療のために

腫瘍は人と同様に発見が早いほど完治を見込めますし、遅くなれば完治が難しくなります。

同じ腫瘍でも進行度(ステージ)によって治療方針や予後が大きく変わってきます。

腫瘍の治療は初期段階から始めることが非常に大切で、そのためには症状が出ていないうちから、早期発見することが重要になってきます。

まずは、ご自宅でしっかりと体を触ってあげることが大切です。

それに加え、病院での定期的な身体検査や健康診断をお勧めしております。

特に腫瘍ができやすくなる7歳以上の子には年2回の健康診断を推奨しています。

治療開始が遅くなれば、それだけ動物の苦しみが増えます。

大切な家族のために、気になることがあればお早目にご相談ください。

 

どんな事をするの?

身体にしこりがある場合の診断・治療の流れををご紹介します。

  1. 身体にしこりがあり来院。
  2. 問診(いつからできたのか)、視診(どこに、どのくらいの大きさ)、触診(触った感じはどうか)をします。診断・治療が必要なものか大まかに判断します。必要であれば以下に進みます。
  3. FNA(細胞診断検査):採血するのと同じ太さの針で、腫瘍(がん)の細胞を採取します。さらに全身の検査が必要な場合は以下に進みます。
  4. スクリーニング検査(血液検査、尿検査、レントゲン検査、エコー検査等)で全身の状態を確認します。
  5. 生検:腫瘍(がん)の一部または全部を切除(採取)することによって、腫瘍の診断名を確定させます。
  6. 治療プランの提案をします。

 

治療プラン

大まかな治療プランは以下のものです。

  • 外科治療

悪性腫瘍・良性腫瘍でも生活の質を落としているものが適応となります。

メリット:腫瘍(がん)を即時に摘出する事ができて、治療効果が高い

デメリット:手術・麻酔が必要(局所麻酔・全身麻酔)、切除が難しい場所もある

 

  • 放射線治療

外科治療が適応しにくい部位にできた腫瘍(がん)にも適応ができます。

メリット:外科治療が適応しにくい部位にできた腫瘍(がん)にも適応

デメリット:治療施設が限られる(岐阜大学病院等)、放射線障害、治療コストが高い

 

  • 化学療法(抗がん剤)

全身治療、リンパ腫などでは第1選択となる事があります。

メリット:全身治療である、即座に実施可能

デメリット:局所抑制効果(しこりを小さくする効果)は低い、エビデンス(実績)に乏しいものもある

 

  • 新しい治療法

分子標的薬:肥満細胞腫が代表的ですが、それ以外の腫瘍にも効果がある事が分かってきています

治療例はこちら:Case Report