胃炎

病態

胃炎には、胃粘膜に急性の炎症が起こる急性胃炎と、胃粘膜への刺激が繰り返される事によって慢性的に胃が炎症を起こす慢性胃炎があります。

急性胃炎急性の嘔吐が特徴的です。
慢性胃炎食事とは無関係に嘔吐が起こり、食欲不振、腹痛、腹鳴などを起こします。

診断

急性胃炎通常1-3日間の対症療法で様子をみます。治療でよくならない場合はより詳細な検査をします。
慢性胃炎身体検査、血液検査を行い、嘔吐の原因として消化管以外の病気がないか、レントゲンで異物の有無を確認します。

治療

急性胃炎吐き気止めや、胃酸抑制薬を投与し、消化のよいフードを少量ずつあたえます。脱水症状があれば、点滴を行います。
慢性胃炎刺激が少なく炭水化物を多く含むものを少量ずつ与えるようにします。吐き気止め、粘膜保護薬、抗菌薬、免疫抑制薬を投与する場合があります。