骨肉腫

病態

骨肉腫は大型犬に頻発し、高率に肺に転移を起こす悪性腫瘍です。
とても痛い病気で、膝から遠く肘から近い長骨に病変が存在することが多いです。
病的骨折などで来院されるケースもあります。

診断

レントゲンで患部と肺の撮影を行います。関節を超えて病変が存在することは稀で、FNA(針検査)や骨生検などで病理学的に診断します。

治療

とても痛い病気なので、痛みを取るために足を切る治療があります。(断脚手術)
断脚手術のみでは根治はできず、100日前後の生存期間と言われています。
そこで、術後補助化学療法が必要となりますが、やはり根治は難しく、犬の予後は厳しく断脚と抗がん剤の治療で平均300日程度の生存期間が期待されると言われています。
猫ではもっと長期的な予後が期待でき、2〜4年ほどと言われております。