副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

病態

中高齢の犬に多いホルモン疾患です。
よくみられる症状は、多飲多尿(水を飲む量の増加)があります。
また食欲が異常に旺盛になったり、痒みのない脱毛がおこります。
毛を刈った後に発毛しなくなったり、毛の色が正常より明るくなったりします。

診断

血液検査(ALP上昇)や、レントゲン(肝臓腫大)、エコー検査(副腎の腫大)などの画像検査でこの病気を疑った場合、ホルモン濃度を測定します。(ACTH刺激試験)

治療

自然発症の場合は、投薬による内科的治療(トリロスタン製剤)が一般的です。内科的治療は一生続けないといけません。
長年ステロイドを内服し、発症してしまった場合は、徐々にステロイドの投薬をやめるようにします。

腫大した副腎