脊髄空洞症

病態

脊髄内に空洞形成が認められる病気です。(人では難病に指定されています)
先天性のものは、後頭骨形成不全(頭部の骨の形成異常)から生じることが多いです。
後天性のものは、脊髄の外傷や、椎間板ヘルニア、腫瘍、ウイルス性脊髄炎などに続いて起こる場合があります。
神経症状(ふらつき、段差が乗り越えられない、転倒等)が現れたの後に、進行性に悪化していきます。

診断

神経学的検査を実施し、神経の損傷部位を推定します。
レントゲン検査だけでは難しく CT検査や、MRI検査の実施が必要です。

脊髄空洞症

治療

若く手術適応の場合は、大後頭孔拡大術(骨を削る減圧)を行います。
高齢の場合、多くは脳脊髄液を少なくする対症療法を実施することになります。