僧帽弁閉鎖不全

病態

心臓を4つの部屋に区分する「弁」が閉じない病気を「弁膜症」と言います。
小型犬の心疾患のうち、75%~85%が僧帽弁閉鎖不全症(MR,MI)です。
老齢の小型犬(チワワ、マルチーズなど)に多く発生し、最終的に心不全を起こします。
また、キャバリアには若い頃からMRが生じることが知られています。

診断

咳が出る、疲れやすい、呼吸が荒いといった症状が出ます。
小型犬に心雑音の聴取がされればMRの可能性が高いです。
レントゲン、心エコー、心電図など、各種臨床検査を用いて正確な病態を把握します。

治療

外科治療が根本的な治療法ですが、実施施設は限定されます。(当院では実施できません)
外科治療ができない場合は、お薬による内科的治療がメインとなります。
症状の緩和、生命予後の延長を目的としています。