白血病

病態

白血病には急性と慢性があり、今回は慢性リンパ球性白血病の症例です。
慢性リンパ球性白血病は、成熟したリンパ球が以上に増えて、血液や骨髄、リンパ節、脾臓に浸潤する病気です。
中高齢の犬に多く発生し、猫では少ないです。

診断

白血球数が増加し、リンパ球数が20000/ul以上の場合は強く疑われます。
脾臓が腫大していたワンちゃん症例のご紹介をします。
白血球数:33800/ul リンパ球数:22800/l

増加した成熟リンパ球
腫大し、虫食い状に低エコーになった脾臓(診断時)
同じ部位の寛解時のエコー画像

治療

抗癌剤による治療が中心となります。
寛解(症状が出ていない状態)にできれば、長期予後が見込めます。
今このワンちゃんは経過良好で、エコーで脾臓が小さくなっています。
現在は定期検診を受けていただいています。