大腸癌

大腸癌とは

大腸癌は、大腸の粘膜から発生する悪性の腫瘍です。

比較的高齢の犬でみられることが多く、初期には症状が目立たないこともあります。

進行すると腸の内腔が狭くなり、便の通過を妨げることがあります。

そのため、便の状態や排便の様子の変化に気づくことが大切です。

症状

・血便 ・排便時のしぶり ・便が細くなる ・排便回数の増加 ・嘔吐 ・体重減少など

診断

まずは症状を確認し、身体検査や直腸検査を行います。

必要に応じて、血液検査やレントゲン検査、超音波検査、内視鏡検査などを行い、腫瘍の有無を調べます。

最終的には、採取した組織を調べる病理検査によって診断を確定します。

大腸癌の発育パターン

大腸癌には、発育の仕方によって以下のようなパターンに分類されます。

有茎状:ポリープのように腸の内側へ突出して増殖するタイプ 

敷石状:粘膜表面にデコボコと広がり、石畳のような外観を示すタイプ 

輪状狭窄:腸を取り囲むように増殖し、腸の通り道を狭くするタイプ 

以前は腫瘍の形態により予後に差が見られ、局所切除を行なった際の平均生存期間は、有茎状:32か月 敷石状:12か月 輪状狭窄:1.6か月と言われていましたが、予後は腫瘍の進行度や転移の有無など様々な要因によって異なります。

治療

治療の第一選択は外科手術による腫瘍切除です。

また、病状によっては抗がん剤治療を行うこともあります。

進行している場合でも、痛みや排便の負担を和らげながら、少しでも快適に過ごせるようサポートしていきます。

写真は輪状狭窄

リンパ腫

病態

リンパ腫は癌化したリンパ球が病変を作る血液がんの一つです。
いくつかのタイプがあり、その一つを消化器型リンパ腫と言います。
胃に発生することもあり、胃の壁が分厚くなり食事を取れない状態になるケースもあります。

診断

針で細胞を吸引し、顕微鏡で観察、又は病理検査で、腫瘍性リンパ球が存在しないか確認します。

治療

ビンクリスチン、サイクロフォスファマイド、アドリアマイシン、プレドニゾロン、L-アスパラギナーゼと言った抗がん剤がメインとなりますが、副作用の少ない抗がん剤もございます。
治療は状態に応じていくつも方法がありますので、まずはご相談下さい。

肥厚した胃粘膜(黄色線 10mm)
同部位の抗がん剤治療後(黄色線 2mm)