毛包虫症

病態

毛包や脂腺に寄生するニキビダニ(常在寄生虫)が過剰に増えた状態で、若いワンちゃんや、高齢のワンちゃんなど免疫能の低下や、皮膚の防護力が弱った時に増殖します。
脱毛、紅斑(赤み)、掻痒感(痒み)などがあります。
はじめは、口や眼回り、手足の先端に脱毛がみられます。次第に全身に広がります。

診断

抜毛検査、掻爬検査等で顕微鏡を用い毛包中を観察します。

治療

毛包中駆除薬の投与や、細菌の二次感染に対しは抗生物質などを投与します。
現在は新しい薬剤の登場により、比較的早期に治療可能な疾患となりました。

毛包虫
右脇
前肢
後肢