病態
犬や猫の鼻の中に腫瘍ができる事があります。鼻血や、顔が腫れてきたと来院される場合が多いです。
猫で多い鼻腔内腫瘍は、リンパ腫、腺癌が多いとされています。
今回は鼻腔内腺癌の症例をご紹介します。
診断
エコー検査、細胞診検査で腫瘍細胞を採取します。
初期段階では炎症細胞主体で、副鼻腔炎も疑いましたが、抗生剤の感受性試験後も腫れが引かず、再度細胞を取ると腫瘍細胞が採取されました。
治療
リンパ腫であれば放射線治療や、抗癌剤治療がメインとなります。腺癌の場合は分子標的薬という新しいお薬を使う場合もあります。
病理検査:腺癌
今は分子標的薬を用いて、病変は小さくはなりませんが、大きくもならず、オーナー様も猫ちゃんも頑張ってくれています!!